植毛の耳より情報集めました
会社の売買、新事業への投資、理論より行動というタイプの人間になることを学んだのは、この時期であった。
この時期の私の勉強ぶりはなかなかよかったようである。
というのは、私はR大統領から手腕を買われて、西アフリカのギニアを助けるための大統領特使という役を委嘱されるにいたったからである。
新興国ギニアは最初左に傾き、次いで右に傾いたりしつつ、世界の市場のなかに自分の地位を確保しようとして苦闘していた。
ギニアの指導者たちは漁業、農業、アルミニウムが自国を興すための資源になると考えていた。
R大統領はそのそれぞれの分野の専門家を特使としてギニアに派遣し、アメリカがそれぞれの分野にどう投資すべきかを決定させようと考えたのであった。
私は自分の経験から、ギニアの漁業に大きな将来性を認めた。
アメリカ国務省は私を呼んで、発展途上国に対するアメリカの取組み方に関し意見を求めた。
しかし、私が今日あちこちと飛び回っているのは、それとは別の分野のコンサルタントとしてである。
私が最初に鮫漁業とかかわりを持ったのは、イランのP王朝の政府の顧問をしていたころだった。
1970年代の半ば、イラン国王は私にペルシア湾の漁業振興に知恵を貸せといってきた。
私は、この温暖な海域は鮫漁業に適していると進言した。
イラン国王の顧問となったことが、本格的に鮫のことを勉強するきっかけとなった。
勉強をするにつれ、鮫の魅力にますますとりつかれるようになった。
そして実際に、鮫を自分のビジネスとするほどになった。
そうして知ったのが、パナマだ。
パナマは鮫の多い国で、その1人の仲買いブローカーが、将来供給する漁獲を市場に出すのに協力しようと私に申し出てくれた。
この人物はP博士とも知り合いだった。
博士の軟骨に関する研究のことも知っていて、博士なら私から鮫の軟骨を買ってくれるだろうと教えてくれた。
鮫のビジネスを始めたにもかかわらず、それまで私は軟骨などゴミと考えていたのだった。
1981年に会ったとき、P博士は仔牛の軟骨の素晴らしい効果をいろいろと話してくれた。
そのとき、そんなことはまったく信じられないと答えたのを、私はいまも記憶している。
関節炎の痛みを抑えたり、乾癖やガン、炎症を治すといわれても、軟骨のようなごくありふれたものにそんな効果があるとは信じられなかった。
私は博士に言った。
「私は腰痛持ちです。
私の腰痛で実地テストをしてみてください。
それなら、本当にそんな効果があるのか、どんな効き方をするのか、自分でわかりますから」こうして、私は博士から魔法の錠剤をもらってテストした。
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